【徹底解説】エコキュートとは?仕組みやメリット・デメリットを考えてみる

「最近よく聞くエコキュートって、結局何がいいの?」

「電気代が安くなるって本当?」

と疑問に思っている方多いのではないでしょうか!!!

エコキュートは、家計にも地球環境にも優しい給湯器として普及していますが、

実は「向き不向き」がはっきりと分かれる設備でもあります。

この記事では、エコキュートの仕組みから、導入前に必ず知っておきたい意外な注意点まで詳しく解説します!

1. エコキュートの仕組み:実は「エアコン」と同じ?

エコキュートの正体は「自然冷媒ヒートポンプ給湯器」といいます。

「ヒートポンプ」と聞いてピンときた方もいるかもしれませんが、実はエアコンと同じ仕組みでお湯を作っています。

外の空気から熱を「タダ」で奪い取って、それをギュギュッと圧縮して高温にするんです。

     (だから横にエアコンの室外機みたいなのがくっついてるんですね!)

ゼロから電気でお湯を沸かすのではなく、「空気中の熱」を主役に使うため、消費電力は電気温水器の約3分の1程度で済みます。

それが、エコキュートが省エネと言われる最大の理由なんです。


2. エコキュートを導入する3つの大きなメリット

① 火を使わないから「安心・安全」

ガス給湯器と違い、火を一切使いません。不完全燃焼による一酸化炭素中毒のリスクや、小さなお子様・高齢者がいるご家庭での火災リスクを大幅に減らすことができます。

② 災害時に強い!復旧の早さと非常用水

地震などの災害時、ライフラインの中で最も復旧が早いのは電気だと言われています。 また、エコキュートは常に貯湯タンクに水を溜めています。

いざというときには、タンク内の水を生活用水として取り出して使うことができるため、備えとしても優秀です。

③ 「電化でナイトプラン」で光熱費を大幅カット

エコキュートの真骨頂は、電力会社の「夜間割引プラン」との組み合わせです。

電気代が安い深夜にお湯を沸かして溜めておくことで、月々の給湯コストを劇的に抑えることができます。


3. 知っておかないと後悔する?デメリットと注意点

良いことばかりに見えるエコキュートですが、ライフスタイルによっては「失敗した」と感じるケースもあります。

ー逆に高くつく?日中在宅が多い場合は注意

夜間プランは「夜が安い分、昼間の単価が高い」という設定です。

  • 1階が店舗で日中に大量に電気を使う

  • テレワークなどで一日中家におり、電化製品をフル活用する  このような場合、夜間の節約分よりも昼間の高い電気代が上回ってしまう可能性があります。

ー「湯切れ」のリスクと沸き増しの時間

タンクの容量には限りがあります。来客などで予想以上にお湯を使うと「湯切れ」を起こします。 「沸き増しボタン」を押せば再加熱できますが、すぐにはお湯になりません。 お風呂に入りたいタイミングでお湯が出ない……というストレスを感じる場面もあるかもしれません。

(そこで重要になってくるのが、エコキュート自体のタンクの容量を選ぶこと!実際私たちがご提案させていただく際には、家族構成に加え今後のライフスタイルの変化もヒアリングするようにしています!)

ーシャワーの水圧が弱くなる可能性

水道直圧式のガス給湯器に比べ、タンクからお湯を出すエコキュートは水圧が弱まりやすい傾向にあります。

  • シャワーは痛いくらいの水圧が欲しい!という方。
  • 3階以上のお部屋の方は、低水圧用シャワーヘッドに交換したり、加圧ポンプの導入も検討してみましょう。

ー入浴剤の制限と「浴槽が青くなる」現象

実は、機種によって「使えない入浴剤」があります。

また、稀に「浴槽のふちがうっすら青くなる」ことがありますが、これは配管の銅イオンと皮脂が反応して起こる現象です。

こまめな掃除で防げますが、気になる方は事前の確認が必要です。

(にごり湯系の入浴剤が好きな方は、注意です!!)


まとめ。エコキュートは「ライフスタイル」で選ぼう!

エコキュートは、賢く使えば家計の救世主、災害時の安心も手に入れられる素晴らしい設備です。

しかし、水圧やライフパターンによっては、ガスの方が快適というケースもあります。

まずは現在のご家庭の電気使用量や、お湯を使う頻度を振り返ってみることから始めてみましょう!